横浜・鶴見
和 泉 屋
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鶴見・和泉屋  「Q & A」

お店でよくお尋ねを受ける質問に対して、お答えいたします。

項目選択

§1.紋

Q 現在の紋を残して紋を替えることはできますか。

  • 「切りつけ紋」をご依頼くだされば、後から剥がして元に戻すことができます。(切りつけ紋の白い部分から元の紋が写ることはありません)

Q 縫い紋の色は指定できますか。

  • 指定可能です。おまかせいただけるお客様がほとんどですが、ご指定も賜ります。ただし、生地の種類によってはお勧めできない色があります。(例:絽に対して金糸,銀糸)

Q きもの地と縫い紋の相性はありますか。

  • 「まつり縫(まつい縫)」であればどんな生地に対しても綺麗に仕上がりますが、「菅縫すがぬい」や「陰菅縫かげすがぬい」はちりめん系統の生地でないと美しい仕上がりは期待できません。

Q 仕立てあがったきものに、紋を入れることはできますか。

  • 縫い紋なら、どんなきものでも可能です。抜き紋の場合は、地色の濃いものは難しい上、色抜きした部分が経年変化で変色することも考えられます。この場合、切付紋(張り付けるタイプ)を使うことになります。

Q 嫁ぐ娘に喪服を持たせたいのですが、どちらの家紋を入れればよいのでしょうか。

  • 実家の紋を入れます。先方で、時期を見て紋を入れ替えます。石持のきものであれば、紋の洗い上絵は容易ですが、染め抜き紋のきものであると、不可能な場合が多いです。特殊な紋でない限り、前者でお仕立てするのがよいと思います。



§2.しみぬき

Q 染み抜きの費用について知りたいのですが。

  • シミの広さ,種類,古さ等でとても幅があります。品物をお持ち頂いた段階で高額になりそうなときは、見積もり後に加工に進むこともできますし、おおよその上限額を決めてその範囲でお召しになったとき重要と思われる部分のみ染み抜きをすることも承ります。

Q かなり広い範囲にシミを付けてしまいましたが。

  • 程度によっては、仕立て崩れの心配があります。この場合、洗い張りをお奨めします。特にシミが生地の縫い目にかかっている場合、縫い糸との伸縮率の違いから、崩れる可能性大です。

Q シミを付けたことに気付きました。どのように対処すればよいでしょうか。

  • そのままの状態で、しみぬきをご依頼いただくことが、仕上がり具合・費用双方の面から最善です。

Q しみぬきをした部分が白んだ感じになってしまった。直せますか。

  • 不可能です。シミを抜くことしか考えず、地がすれてしまっています。地直しをご依頼いただいても、よい結果は得られません。きもの専門の弊店なら、地を痛めてまでシミを抜くことはありません。

Q きものの裏地に黄色いシミや斑点が出来てしまった。

  • タンス内の湿気が主要因と考えられます。胴裏に白絹を用いたきものに多く見られます。しみぬきではなく、仕立て替えて新しい胴裏をつけることになります。この際、羽二重の胴裏をお勧めします。



§3.染め変え

Q 色焼けしたきものでも可能ですか。

  • 色抜きした段階で色焼けの影響が見られる場合、染め変え後もわかってしまう可能性があります。元のきもりより大きく仕立てたい場合は、染め色の再検討を提案します。

Q 紬の染め変えはできますか。

  • ほとんどの紬は先染めで色抜きは難しいと言えます。派手になった紬は、そのまま無地染めをお奨めします。グレー系を掛ければ元の感じを残して地味にできます。ベージュ系や小豆系を掛ければシミが目立たなくなります。

Q 裾(八掛)の染め変えに際し、ぼかし染めを希望できますか。

  • 色の染まらない部分は、抜き地のままとなりお奨めは出来ません。表地の制約上、ぼかし八掛が不可欠な場合は新調をお奨めします。弊店の染め変え経験では、無地染め八掛に不都合を感じたケースはごく僅かです。

Q 柄物のきものを無地に染め変えることはできますか。

  • 元柄が完全に抜けるケースは少なく、かなり濃い色にしても難しいでしょう。しかし、抜けなかった色柄を生かした無地染めにより、美しく仕上げることはできます。

Q 派手になった付下,訪問着を染め直すことはできますか。

Q 色抜きして染め変えればシミは取れますか。

  • 古いシミは100%とはいきません。地色の変更が望ましい場合、その旨お客様に申し上げます。また、シミの位置によっては、切り替え仕立て、によって見えないところ、もしくは目立たないところに移すことが出来ます。

Q 色抜きをせずに染め変えることはできますか。

  • 元の色が薄ければ、希望の色に近づけられます。しかし、正規品なら3〜5回色抜きしても十分な生地の厚みがありますから、色見本通りの仕上がりを望むのであれば、色抜きしてから染め変えることをお勧めします。

Q 黒染めなら色抜きをせずに染め変えできますか。

  • 元色および汚れの程度に依ります。下洗いのみで進めるか、色抜きしてから染め変えるかは、弊店にお任せください。

Q 総絞りきものに色を描けたり染め変えたりできますか。

  • 凹凸が無くなることをご承知いただければ技術的には可能ですが、良い仕上がりが期待できません。弊店ではお奨めしておりません。



§4.仕立て

Q 帯を裁断せずに付け帯に仕立てることはできますか。

  • 可能です。

Q 留袖の比翼のみ付け替えることはできますか。

  • 可能です。

Q 柔らかい八寸帯もかがり仕立てとなりますか。

  • 綿八寸や絹でも特に柔らかい場合、お太鼓部分のみ芯を入れることもあります。

Q きものの着丈を変えることはできますか。

  • 短くする場合は、部分的な縫い直しでもできます。ただし、次の点にご留意ください。
    1. ぼかし染めの八掛けを使っている場合、色の薄い部分が裾にきてしまいます。(袷)
    2. 結果的につま下が短くなり着づらくなる可能性があります。(単衣・袷)
    長くする場合は勿論、上記のような問題を避けるために、洗い張りをして仕立て直すことをお勧めします。

Q 羽織をコートに仕立て変えることはできますか。

  • 羽尺の簡単な見分け方
    * 衿をさわってみて、厚みがある。
    * 裾の折り返しが十分にある。
    羽尺地で仕立てられたものであれば可能ですが、半反羽織(反物を分け、羽織を二枚仕立てたもの)では不可能です。またコートへの仕立て変えでは丈を長くすることが多く、羽裏が使えなくなることもあります。この場合、十分な丈の羽裏をお見立ていたします。


     きものコート羽織
    元・きもの
    元・コート×※1×
    元・羽織※2
    ★仕立ての変更について補足します。○印は、変更可能な仕立てです。

    ※1衿の再利用が難しく、新たに衿用に生地が必要となり、身丈が不足する場合もあります。
    ※2無双むそう仕立てなど反物から仕立てたものなら可能ですが、はぎが目立ちお奨めできません。

Q きものの袖丈を変えることはできますか。

  • 短くする場合は、部分的な縫い直しでできます。長くする場合は、洗い張りをして仕立て直さなければなりません。

Q 七五三のきものを、おとなものに仕立て直すことはできますか。

  • 七歳のきものであれば、特に背が高くない限り可能です。ただし、既製品のきものの場合は、何ともいえません。

Q 大人のきものを、七五三のきものに仕立て直すことはできますか。

  • 身頃生地にある「襟肩あき」の大きさを背の縫い込みで補えるほどの身幅であり、かつ袖丈が十分なきものからであれば可能です。

Q 贈答品・他店購入品でもお仕立て願えますか。

  • 承ります。ご遠慮なく。
    (弊店品以外では、仕立て前の手湯のしは、有料とさせていただきます。)

Q 子供に浴衣を着せたいのですが、おとな仕立てに出来るのは何歳くらいからですか。

  • 十二歳位のお子さんでしたら、肩・腰あげ仕立てで対応できます。背が伸びたらあげ糸を抜くだけでお召しいただけます。



§5.生地

Q 単衣用という反物はありますか。

  • 明確な分類はありませんが、生地の厚さや表面の手触りにより向き不向きがあります。このほか、柄ゆきや刺繍の裏処理など数多くの因子がありますので、実際に反物をお選びになるときにご助言申し上げます。

Q 背が高い男性向きの反物はありますか。

  • 丈が問題になることは少なく、反物の幅が支配的です。弊店実績で一尺一寸幅の生地を使用したことがあります。これは身長180cmを上回る方に相当します。


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